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ドライアイ

■こんな症状があったら!

すぐに目が疲れる。まばたきするとき目が痛い。しょっちゅう涙が出る。目が充血する。異物感がある。目がかすむ。

ドライアイという病名どおりの乾燥感のほか、異物感、目の痛み、疲れ、かすみ、充血などあらゆる目の不快感を生じる病気です。乾燥によって目の表面が傷つきやすくなるため、傷から感染症になり、視力の低下につながることもあります。

※ドライアイには、涙の分泌量が不足するタイプと、量は十分でも涙の質の低下で涙がすぐに蒸発するタイプがあります。

■原因は?

涙は油層、水層、ムチン層の3層から成り立っており、それぞれのバランスを保つことで涙の安定性を保っています。この涙の状態が不安定になることで、涙が蒸発しやすくなり、眼表面に傷がつきやすくなったりします。また、涙は角膜や結膜の細胞へ栄養を供給する働きもあるため、ドライアイになることで角膜や結膜が傷つきやすくなります。
原因として考えられるのは、加齢による涙量の減少や質の低下、パソコンやスマートフォンを長時間見つめることによる瞬きの減少、コンタクトレンズの使用、空調による室内の乾燥、点眼薬の過度の使用などが挙げられます。
もちろん、実際にはどれか1つではなく、さまざまな要素が絡み合ってドライアイになります。

■治療法は?

症状が軽い場合は点眼薬で目に潤いを与えます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチンや水分の分泌をうながす点眼薬、ムチンを増加させる点眼薬などを使用します。
症状の程度によっては、涙点プラグと呼ばれる器具で涙腺に栓をし、涙の排出を人工的に遮断して目に涙をためる処置をすることもあります。
日常生活でも、室内を乾燥させないよう加湿器を使う、パソコンやスマートフォン、テレビを見るときには画面が目より下に来るようにする、まばたきの回数を増やす、コンタクトレンズは正しい使用法を守るなどを実践しましょう。