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ニキビ

■こんな症状があったら!

顔の皮フがザラザラ、デコボコしている。皮脂の多いおでこや眉間に、芯のあるブツブツがある。頬に、化膿した黄色いブツブツが・・・。
10代の男女や、30歳くらいまでの女性に多く見られる肌トラブルです。

ニキビは、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)、または単に舫瘡(ざそう)と言います。毛穴に皮脂がたまり、そこにアクネ菌などの細菌が作用して炎症をおこした状態です。
最初は毛穴の先が閉じている閉鎖面ぽう(白ニキビ)と、開いている開放面ぽう(黒ニキビ)ができ、さらにこの毛穴の中の皮脂にアクネ菌が作用して、さまざまな炎症を起こす物質を作り出し、赤いブツブツ(丘疹/きゅうしん)に。丘疹が進行すると毛穴が破壊されて膿を持ちます。さらに炎症が進むと皮膚の深い部分まで傷つけてしまうため、クレーターのような痕が残ることもあります。

■原因は?

主な原因は過剰な皮脂の分泌、毛穴の出口の角化、アクネ菌の繁殖、ホルモンバランスの乱れの4つです。
大人のニキビは、この4つの要因に日常生活でのストレスや睡眠不足、偏った食事などが複雑に関わり、悪化・長期化するようです。
また、女性の場合、スキンケアで過剰にクレンジングをした結果、必要な皮脂まで落としてしまったり、皮膚を強くこすりすぎて角質層を傷つけたりすることも原因の一つと見られています。
このほか、便秘によって有害物質が腸内に滞り、悪玉菌が増加して新陳代謝が低下することでニキビができることもあります。

■治療法は?

炎症が見られない場合は、毛穴のつまりや皮脂のかたまりに効果があり、ニキビをできにくくするアダパレンや過酸化ベンゾイル外用剤などの塗り薬を使用します。また、丘疹や膿疱(のうほう)などの炎症がある場合は、アクネ菌や炎症に有効な抗菌剤の塗り薬や飲み薬を併用します。
それ以外にも、ニキビの中にたまっている角質や皮脂、膿などを押し出す面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)やケミカルピーリング、漢方薬の併用などの治療が選択できます。

ニキビは予防することも大切です。まず毛穴を詰まらせないよう、毎日の正しい洗顔で肌を清潔に保ち、正しい化粧品で肌のターンオーバーを整えて、ニキビのできにくい健康な肌を維持します。
食事にも注意が必要で、糖分や脂質の多い食べ物は皮脂の分泌量が増すため、ニキビができやすくなります。
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスをためない規則正しい生活でニキビ予防を。