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気管支喘息(きかんしぜんそく)

■こんな症状があったら!

呼吸をするときヒューヒュー、ゼーゼーという音がする。ひどいときには呼吸困難になる発作が起きる。発作的な咳やタンが出る。

ハウスダスト、ペットの毛、ダニといったアレルギー物質などがきっかけとなって、気管支に炎症が起こる病気です。炎症を起こしている気管支はひどく敏感になっていて、健康な人にとっては何でもないホコリや排気ガス、ストレスなどのわずかな刺激で粘膜が腫れ、大量のタンがたまって気管支が狭まり、発作を繰り返します。
喘息の発作は、夜間や明け方にかけて起こることが多く、また季節のかわり目、気圧や気温の変化が激しいとき、疲れがたまっているとき、風邪のときや運動の後にもよく起こります。
※気管支 呼吸をする際、空気の通り道になる器官です。

■原因は?

日本の喘息患者は増加傾向にあります。
家屋の構造(密閉構造)の変化によるカビ・ダニ・ホコリなどのアレルゲンの増加のほか、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材に含まれる添加物や化学物質、日常生活の中にあるストレスの増加や清潔すぎる環境などが要因になっていると考えられています。
発作を避けるためにも、これらの誘因をできるだけ遠ざけることが必要です。

・アレルゲンの種類

ハウスダスト(ホコリ・ダニなど)、たばこの煙、香水などの強い香り、アスピリンなどの薬物、花粉、卵、牛乳、大豆、小麦、蕎麦、動物の毛など

■治療法は?

喘息には、「発作が起こらないよう予防に重きを置いた治療」と「症状や発作が起こったときに行う治療」の2種類が必要です。
気管支の炎症を抑え、発作が起こらない状態が持続することを目ざす、予防薬での治療は、薬が効果を現すまでに長期的な服薬管理が必要になります。ただ、こうした治療で発作の回数が減っていけば、日常生活への支障も少なくなって、患者さんのQOL(生活の質)も向上します。
発作が起きた時の治療は、早めの段階(発作の兆しや喘息がある)で、薬の服用や吸入を行い、重度の発作への移行を防ぎます。

日頃の予防

喘息の発作を起こさないよう、まずはアレルゲンを身の周りから除去します。
また、過去に発作を起こした状況を思い出し、アレルゲン以外でも発作を起こしやすいのはどんなものか、どんな時だったかを把握して対処しておきます。