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リウマチ(関節リウマチ)

■こんな症状があったら!

手がしびれる。朝起きると関節が痛い、動かしづらい。手の指がこわばって変形してきた。

初期の関節リウマチには、左右対称の、手指の関節の腫れ、痛み、朝方のこわばりなどの症状があります。
病気の進行とともに関節破壊が起こります。それが小さな関節であっても、生活には大きな支障をきたします。また、人によっては、ヒザ関節や股関節など、下肢の大きな関節を侵されることがあり、歩くことが困難になって寝たきりになるということも少なくありません。
またこうした関節の症状のほか、免疫の異常によるさまざまな全身症状(発熱・貧血・倦怠感・肺炎・皮膚の潰瘍など)をともなうこともあります。
女性に多く発症し、年齢は30代~50代がピークといわれています。

■原因は?

関節リウマチは免疫の異常によって起こると考えられています。
免疫は通常、外から体の中に侵入してきた細菌やウイルスなどの病原菌を攻撃し、体の外に追い出すシステムですが、関節リウマチはその免疫になんらかの異常が生じて、自分自身の体や細胞を攻撃するようになり、関節内に炎症を引き起こしている状態です。
炎症が長期化すると関節の破壊につながり、その結果、関節の隣り合う骨が癒合して固まってしまったり、関節の構造がゆるんで脱臼し、機能が果たせなくなったりします。
免疫がなぜ異常を起こすのか、現在のところ完全には分かっていませんが、遺伝的要因や喫煙習慣、歯周病との関連が指摘されています。

■治療法は?

最近の治療法は「薬物療法・手術療法・リハビリテーション療法・セルフケア」の4本柱が基本です。
「関節の変形・破壊を防ぐ」「痛みを和らげる」「関節の機能を保つ」という3点にポイントをおき、痛みや腫れなどの症状を緩和させる、異常を起こす免疫の働きを抑える、関節破壊を抑制するという目的で薬物を使ったり、関節機能の維持と向上のために適切なリハビリテーションを行ったりしています。

リウマチの治療は大きな進歩をとげていて、生物製剤をはじめ良い薬がたくさんできています。薬は早期に治療を始めるほど効果も出やすいため、リウマチの症状が疑われたら早めに専門病院を受診しましょう。